こんにちは、やまだたいし( やまだ たいし (@OrotiYamatano) / Twitter )です。
サウンド(SE)を作るツールGameSynthが使いこなせれば結構良さそうだと思ったので今回記事化しました。
目次
GameSynthとは
効果音生成ツールです。
様々なゲーム会社で使われています。
39,000円ほどでお高めですが、効果音アセットを毎回買うよりは安く済みますし、
まれに40%OFFセールとか半額セールとかやってるので、安いときを狙って買うのがオススメ。
機能紹介
様々な機能があり、プロシージャル(自動的・自動生成的)にサウンドを生成可能です。
風を切るような音のWHOOSH、打撃音のIMPACT、機械的なボタン音を生成できるRETRO
他にも、いくつも音を生成出来る機能があります。
ツールの見た目的に目を惹くのはWHOOSHやFOOTSTEPSで、
買う人もソレを目当てで買う人が多いと思います。
WHOOSH↓
www.youtube.com
しかし、個人的に一番魅力的だと思う機能は、一見見た目が地味なMODULARです。
コレまで、サウンドを加工する場合、重ねがけするような形で適用し、更に加工ということをされている方が多いと思います。
このGameSynthのMODULARは、ノードベースでパズルを組み合わせるように音の加工が可能です。
むしろ、WHOOSHなどで作れる音もMODULARで製作可能で、ぶっちゃけMODULARさえあればこのツールは十分です。
サウンドに深い理解がない私のような方でも感覚的に音を加工することができます。
視覚的ではなく、英語なため遠慮してしまいたくなるMODULARですが、
中々面白いので、今回はコチラを紹介していこうと思います。
モジュールの使い方
モジュールの使い方の参考になる記事を作ろうとして資料などを集め書いていたのですが
正直ちゃんと、調べてみると意外と公式が充実していましたので、今回はソチラを紹介します……。
(ヘルプに沢山の資料がある)
モジュール周期表
コチラはモジュールの各ノードがどのような役割を果たしているかの一覧です。
音に詳しい方はコチラをみるだけでノードが作れてしまうかも知れません。
基本的なモジュールの使い方のPDF
公式の使い方PDFです。
これだけでは使いこなすのは少々不十分ですが、網羅されており参考になります。
サンプルとその作り方
www.tsugi-studio.com
www.tsugi-studio.com
www.tsugi-studio.com
www.tsugi-studio.com
公式の実装サンプルと、その作り方です。
これらをみればどのように作ればいいか一目瞭然です。
実際に作る時の手順
では、あなたが実際に新規に音を作ってみようと思ったとします。
私が↓作った例に簡単に手順を説明します。
1.公式の大量のサンプルを参考にする
公式には大量にサンプルがあります。
ツールのGetから参照出来るのですが、ノード以外も含めるとゆうに100は超えます。
私は紙をペラリとめくる音を作りたかったので、紆余曲折探りましたが、
結局公式サンプルから似たような音を探して来て探すのが一番です。
サンプルにてpaperで検索するといくつかサウンドが出てきました。
紙を破る音、紙を擦る音、風に吹かれる紙の音、紙コップが落ちる音。
2.サンプルの音を開く
風に吹かれる紙の音が一番近い音だったので、ソチラを開きました。
サンプルの音を開くとこのような、ノードが表示されました。
しかしながら、風に吹かれる紙の音は音が連続しており、私の要望のペラリとめくる音には程遠いです。
3.音を加工する
そこで、先ほど紹介した、モジュール周期表が役に立ちます。
モジュール周期表を参考にしながら、音がどのような構成になっているのか、
どのように加工すればそれっぽくなるのかがなんとなく掴めます。
何階か試行錯誤を重ね、最終的には以下(↓)のようなノードになりました。
終わり!
全然説明になってないように移るかも知れませんが、それほど手軽に音が出来てしまうのです。
まとめ
サウンドアセットを買うとなると大量に入ったサンプルは1万円ほどしたりします。
無料のアセットは音の品質も怪しいですし、ほかアセットと組み合わせるとなると音質の差が気になってしまいます。
高品質で一定の音を揃えたいのなら割と低価格で済み、自作なのでオリジナリティも出せます。
そう考えるとGameSynthはかなりの低コストです。セールの際にでも購入検討してみてください。