YAMADA TAISHI’s diary

ゲームについてとか私の日記とか。このブログのあらゆるコードは好きにどうぞ。利用規約があるものは記事内のGitHubのRepositoryのリンクで貼られていると思うので、そちらを参照ください。

私が病院探してADHDと診断を受けるまで

こんにちは、やまだたいし( https://twitter.com/OrotiYamatano )です。
今回はただの日記です。
この度ADHDと診断されまして、お薬も処方されましたので、処方されるまでの流れとか私の症状とかを書いていこうと思います。
ADHDの方は受診をすること気が重くて先延ばしにしている方も多いと思うので、そんなADHDっぽい人達に「案外面倒じゃなかったよ」ってことを知ってもらえれば幸いです。


目次


もしかして私ってADHD


私は昔からADHDを疑っていました。
幼少期の頃から親に「どこかおかしい」と言われていたということで元々少し気にしていたのですが、
まぁ、でも生活できないほどじゃないしと放って置いていました。

しかしながら、社会人になって電話応対が全くできないことに気がついた。
電話は苦手な人もいるし、そんなもんだろうと思ったのですが、これが全然全くこれっぽちも出来ないことに気がついた。

100回は電話を取ったが、同期と比べて電話対応が悲しくなるほど全く出来なかったのだ。
相手の声が頭で処理されず、音として相手の声は聞こえるが脳内で文章化されずに何度も聞き返してしまう、聞きながらメモを取れない、作業が電話で途切れてしまうと作業に再度集中するのに時間がかかってしまう……。

そして、色々あって転職。近頃リモートワークが始まって、あまり集中出来ないことに気がついた。
集中しすぎるときもあるのだが、自宅では30分と集中出来ないことが多かった。
スマートフォンを触ってしまっていた。気を張っていても集中できない。
やろうとやる気を出そうとしてしても作業を先延ばしにしてしまう。

「コレは流石に不味そうかなぁ?」と思って重い腰をあげ受診に行った。
(Unityゲーム開発者ギルドでADHDの薬を飲んでいて、とても効果があると教えてくれた人が居たのも後押しになった)



私の症状

典型的なADHDの症状だった具体的に言うと以下の通り。
・感情的になるのは少なめ
・多動は少なめ(なくはない)
・忘れ物が多かった
・失くしものが多い(どこに何を置いたか思い出せないことがある)
・遅刻が多い(飛行機に乗り遅れる、客先訪問に遅れる、毎週1回ほど10分は遅刻する)

などなど。
具体的なエピソードについては事欠かない。

いざ病院さがし


まずやったのは病院探し。
ADHDの薬を処方できるのは専門の先生だけ。
しかも、ADHDの判断は難しいらしく、ただの精神科医では診断が遅くなるだろうと思ったので、ADHD専門にしているところを探した。

ちなみに私はコレ(↓)で検索した
メンタルナビ



私の母もADHDの診断を受けたのだが、母は診断されるまでにテストみたいなものを行ったり、子供の頃の通知表を渡す必要があったらしく、数回に渡った。
私もそのぐらいやる覚悟が必要だろうと病院に向かった。(電話で予約するときにすぐにテストは出来ないとも聞いていた)
なので、すぐ薬を出されることはないだろうなと思いながら病院に向かった。

ちなみに予約はコロナの影響もあってか数日後の微妙な時間しか空いておらず、すぐ行くことは出来なかった。

病院へ


病院へ向かい、15分ほどで書き上がる問診票に記入
その後にヒアリング。
何を聞かれたのかというと覚えているのは以下の通り

・どうして受診したのか
・どんな症状があるのか
・家族に鬱の人が居ないか
・家族構成
・いつから症状があるか
・具体的なエピソード

特に具体的なエピソードについてはいくつか聞かれました。

その後、ADHD専用問診票に記載。
忘れっぽいか?遅刻をよくするか?じっとしてられずソワソワしやすいか?などなど5段階の内どれかを答えさせるもの
10分ほどで書き上がり、いざ先生からお話を聞くことに。


いざ診断の結果は?


すると先生はあっさり答えた「まぁADHDですね
ADHDにはグレーゾーンがあり微妙な人はテストを受けさせられるらしいが、私はグレーゾーンをはみ出すぐらいに顕著にADHDの症状が見受けられるらしく即答された。
診断には何回も通う必要があると思っていたので、かなり拍子抜けした。
ADHDには家族性があり家族にもADHDが発症しやすいというのもあるし、ヒアリング中にまさに多動が出ていてスマートフォンのケースをイジっていたこともあるだろう。
なにが決め手になったか分からないが、問診票の当てはまり具合からもADHDは確定だろうとのことでした。

また、リモートワークはADHDには適さない環境らしく、出社を勧められた。
勉強などをするときは家でするのではなく、図書館や自分の机に囲いを作ってしまうなど集中が途切れないようにしてあげるのが大事らしい。
「リモートワークをやめて出社するために会社の人の説得が必要なら診断表も書いてあげるけど?」と言われたが、その場は断った。

とりあえず、私がADHDだと分かってホッとした。
遅刻魔だったり、人の管理が苦手だったり、スケジュールがたてられなかったり、先延ばし癖もADHDと分かって会社の人にできる言い訳の種が増えたのでなぜだか心底ホッとした。
ADHDと分かってしまえばやりようがあるはずと思った。


薬がほしい!


私は薬がほしかったので先生に薬って出してもらえるんですか?と聞いた。
すると先生はちょっと顔を歪めた。
まさか薬は貰えないのかと思った。
先生は言った。
「薬は出してあげることはできるけど、ADHDは治ることがないという事は理解して欲しい」
どうやら出しては、もらえるようだった。

そして先生は教えてくれた。
薬はADHDの症状を軽減するだけで治らないということ、治すための薬はないこと
ADHDの症状を治すことは無理で一生付き合っていくものだということ、(自分で自分のマニュアルを作るべきと言っていた)
自分のキャパシティ内なら症状が出ない場合もあり、その許容量を超えて初めて症状を自覚する人がいること
「薬を飲む」より「周囲の人に理解して貰い、サポートを得られるようにする」方が効果があること(サポートしてもらうことでキャパシティ内に抑える)、
得意なところを伸ばせば一般人以上に働けること、(ホントかな?)
障害者手帳の発行については、少なくとも半年は通院しないと発行出来ないということ
まぁいろいろだ。

とにかく周囲の理解が必要らしい

処方された薬


ストラテラ25mgとガスモチンだ。
2週間分。

ストラテラとはADHDの薬で先生は「頭の中がうるさい状態を静かにしてくれるもの」と教えてくれた。
(といってもコレが生まれてこの方デフォだから分からないとポロッと漏らしたら、まぁそうですよね。本人がわからなくても周囲からみたら明らかに変わる場合も少なくないですよと教えてくれた)
薬局の人は「心の不調を抑えてくれる薬です」と教えてくれた。

ストラテラは色んな量があるが初めてということもあり、量を少なめに処方された。
効果が出なければ徐々に量を増やしていくようにするらしい。

もう一つがガスモチン。胃腸薬だ。
ストラテラの副作用で胃などが気持ち悪くなるらしく必要だそうだ。
(必要ない人も居るらしいが)

ストラテラの効果は1~2週間で現れるらしい。
そのため2週間分で様子をみようとのことだった。

上司に報告


上司には「ADHDっぽいから病院を受診する」とは言っていなかったが、ADHDと診断されたからには言っておいたほうが良いだろうと思い報告をした。
上司は私の症状に思い当たるところが意外そうにしていた。
私の上司の上司は遅刻癖を悪くみていたようだったと上司からポロッと漏らされ、ちょっとショックだったが、言い訳できる材料が出来て良かったという思いも半分複雑な気持ちだった。
とにかく現状はリモートワークをそのままに薬の効果を様子見してみることになった。
私からは「会社の制度として障害者の制度があるので、そのことも後々のことがあるので知っておきたい」、「特に私に対して特別な対処は今の所しなくていい」、「私自身はADHDであることは別に隠さない」などと伝えた。
まぁ、とりあえず、今後働きやすくなると良いなぁと淡い期待を抱いておく。
それにしてもADHDって知れなかったら一生悪いレッテルを貼られていたのかと思うとゾッとする。



まとめ


まだ薬を飲み始めたばかりでどうなるかわからないですが、受診から薬が処方されるのってこんな流れだよって一人でもADHDかも知れないと迷ってる人に届けば良いなと思います。
ADHDの受診して鬱だと判明するパターンもあったりするらしいので、相談という意味でも受診したほうが良いと私は思います。
(自分の知らない所で低評価になるのも嫌ですしね)
今後も不定期的にココに薬の効果や副作用についてや周りの変化とかについてかいていけたら書いていこうと思います。
一人でも辛さから抜け出せることを祈ります。
ADHDについていくつか教えてくれたUnityゲーム開発者ギルドの方には感謝します。そして、ゲーム開発と全く関係ない話題をしてしまって申し訳ない!
ま、今後もバリバリゲーム開発していきたいです。
薬の効果でスケジュールが滞りなく進行できるようになったらゲーム作成も捗るはず!!

つたない文章ではありますが以上、やまだたいしでした!